第26回「肩関節のメカニズム②筋肉編」

2017-05-28

前回の「肩関節のメカニズム①関節編」でお話しした正常な関節の動きを果たすためには、筋肉が正しいはたらきをする必要があります。

が、あらゆる方向に大きく動く肩関節は、この筋肉のメカニズムが非常に複雑なのです。

 

まず肩関節を動かす筋肉としては、主にはたらく大きな筋肉として、

三角筋・・・腕を真横から挙げる時に大きくはたらきます。

大胸筋・・・腕を前に動かす時、もしくは内方向に動かす時に大きくはたらきます。

広背筋・・・腕を後ろに動かす時に大きくはたらきます。

などがあり(他にもいくつかあり)、これらは関節を大きく動かし力強くはたらく筋肉で、

アウターマッスルと言います。

3D render of a male figure doing dumbbell standing lateral raise with muscles used highlighted

しかし、このアウターマッスルのみがはたらいても、肩関節は正常に動きません。

 

 

ローテーターカフ(回旋腱板筋群)
肩関節には、上記のアウターマッスルの下に、肩甲骨と上腕骨に付着する小さな筋肉群=回旋腱板筋群が存在します。
棘上筋・・・腕を真横から挙げる時の初期にはたらきます。
棘下筋・・・腕を外方向に捻る時にはたらきます。
小円筋・・・腕を外方向に捻る時にはたらきます。
肩甲下筋・・・腕を内方向に捻る時にはたらきます。*図にはありません。

これら回旋腱板筋群はインナーマッスルであり、アウターマッスルとは対照的に、細かい動きをすることによりアウターマッスルのはたらきを補助する役目があります。

 

インピンジメントシンドローム(はさみこみ症候群)
肩関節の動きには、
アウターマッスルとインナーマッスルの関係性がとっても重要
になってきます。
筋肉のはたらきと関節の動きを詳しく説明すると、
まず棘上筋のはたらきによって動きが始まります。(約30度付近から三角筋がはたらき出す)
しかし、ただ三角筋のはたらきのみで腕を挙げていくと、
このように肩甲骨と上腕骨が当たってしまいます。
そして、この部分で棘上筋が挟まれてしまうのですが、これがインピンジメントシンドローム(はさみこみ症候群)という障害なのです。
この挟み込みを防ぐために、棘下筋小円筋がはたらき、上腕骨が少し回旋(捻り)を入れながら上腕骨頭(上腕の先端)を下方に引き下ろします。
そうすることにより、肩甲骨と上腕骨の間に可動できるスペースができ、スムーズに腕を挙げることができるのです。

 

 

アウターマッスルとインナーマッスルのバランス

 

肩関節は非常に大きな可動域を持つ関節ですが、アウターマッスルが弱いと大き動くことはできません。

しかし、上記の説明のとおり、アウターマッスルばかりが強くはたらきインナーマッスルが弱いと、障害を起こす危険性が高まります。

得てして、表面から見てわかる筋肉を熱心に鍛えようとされる方は、どうしてもアウターマッスルに意識がいき、インナーマッスルをおろそかにしてアウターマッスルのみをトレーニングして肩を故障するケースが多いです。

 

また、野球やテニス、バレー、バドミントン、水泳など、肩を激しく動かすようなスポーツをされる方も、このインナーマッスルをしっかり鍛えておかないと、故障するケースが多いです。

近年は、スポーツジムも増え、ジムに通って「筋トレ」にはげまれてる方も多いですが、筋トレも正しい筋肉の知識を持って正しいやり方でやらないと、かえって身体を壊す結果となります。

専門家にしっかりアドバイスを受けたうえで行なうことをお薦めします。

 

また改めて、この肩関節の筋力トレーニングについてはお話ししていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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