第28回「手のしびれ・痛み」

2017-06-05

今回は、「手がしびれる」「手が痛い」「手に力が入りくい」などの症状についてお話ししていきたいと思います。

まず、「手がしびれる」といってもいろいろなケースがあります。

・腕から手にかけて全体的にしびれる

・肘から先がしびれる

・手のひら全体がしびれる

・指先のみがしびれる

・親指側、もしくは小指側のみがしびれる

など、しびれがくる範囲も様々です。

 

しびれの感覚においても

・ジリジリと正座で足がしびれるようなしびれ

・ジンジンと痛みに近いしびれ

・ザワーと血の気が引くようなしびれ

など、様々な感覚があります。

 

なぜこのようにいろいろな症状があるのかと言いますと、それは

しびれの原因も様々あるからです。

 

まず代表的な原因を上げると、

🔴頚椎ヘルニア🔴

頚椎ヘルニアに関しましては、第10回「頚椎ヘルニア」でお話ししております。

近年非常に増えておりまして、ひどくなるとしびれというより「腕を切って落としてほしい!」と訴えるほどのジンジンとした痛みになるケースもあります。

 

🔴胸郭出口症候群🔴

手に向かう神経が、首から肩の通り道において圧迫されてしびれが起こる症状で、こちらも非常に多い症状ですので、次回詳しくお話ししたいと思います。⇒第29回「胸郭出口症候群」

 

🔴手根管症候群🔴

手首の部分で神経が圧迫され、指先にかけてしびれが生じる症状です。

まず手根というのは、手首の部分に小さい骨の集合体がある箇所です。

そして、この手根部を断面で見ると、

このように溝のようになってます。

そして、この溝に蓋をするように屈筋支帯という靭帯が通っています。

これにより、手根管というトンネルができ、その中を正中神経(手首・手のひら・指などを動かす神経)が通っているのです。

「骨のしくみ・はたらき辞典」西東社

この手根管を通る正中神経が圧迫され手にしびれや痛みが生じるのが手根管症候群です。

 

なぜ正中神経の圧迫が生じるかと言いますと、私の臨床上多いケースは、

・女性が妊娠中、もしくは生理中(前後も含め)にホルモンの関係により手首の関節が緩くなり、そういう時に手根骨のズレが生じ圧迫される。

・パソコン仕事など手首を屈曲(手のひら側に倒す)した状態で長時間過ごしたり、逆に手首を動かす動作が多いお仕事をされていることにより、屈筋群が過緊張を起こし圧迫される。

・スポーツなどにおいて転倒や衝突の際に手首をついて手根骨がズレて圧迫される。

などといった、手根管が狭くなる要因ができることによって圧迫されるのです。

 

病院ではこの手根管症候群の症状を改善するために、鎮痛剤を処方したり、ブロック注射をしたりするらしいですが(それでも改善しないと手術・・・)、手根管の状態を正しい状態にしないと仮に痛みが軽減してもそれは一時的に過ぎません。

 

・手根骨を正しい位置に戻し、そしてその位置をキープするために筋肉バランスを正す。

・筋肉バランスが崩れないように小まめにセルフストレッチをする。(特に手首をよく動かす人)

 

こうすることにより、正中神経の圧迫を防ぐことができます。

 

 

 

 

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