第4回「筋肉痛」
9月から10月にかけて、今まさに運動会シーズンですね。「スポーツの秋」ということもあり、皆様もこれからスポーツをされる機会が増えるのではないでしょうか?毎年この時期になると当院にも「子供の運動会に出て走って足がパンパンになった」「ひざが痛くなった」「腰が痛くなった」という方がたくさん来院されます。そこで今回は、「筋肉痛」をテーマにお話ししていきたいと思います。
まず筋肉とは、伸び縮みをするゴムのような性質をしています。そして、「筋肉がはたらく」というのは、「筋肉が縮む」ということです。例えば、肘を曲げると力こぶの筋肉がプクッと膨れますよね?これは、肘を曲げる働きをする「上腕二頭筋」という筋肉が縮むからなんです。
そこで、日頃あまり運動をしてない人が急に運動をして筋肉を使うと、急激に筋肉が縮まって固まり、そこに「乳酸」と言われる疲労性物質が発生して筋肉の繊維を傷つけてしまいます。それが「筋肉痛」なのです。この状態がひどくなると、「肉ばなれ」「断裂」と繋がっていきます。
では、その「筋肉痛」の予防には何が必要か?
まずはやはり急な運動は避けることが大事です。何か運動やスポーツに参加することが決まったら、軽く体を動かす、筋肉を使う習慣をつけていきましょう。そうすることにより、筋肉が急激に縮む状態を防げます。
そして次に大事なのが「ストレッチ」です。筋肉は使うことにより縮むわけですから、そのままほっておくと縮む一方です。使った後には必ずストレッチをして伸ばしてあげましょう。そうすることにより、伸び縮みをしっかりする柔軟な筋肉となります。
そして、水分補給も欠かせません。水分を十分に補給することにより、ストレッチをして柔軟になった筋肉がポンプの役割となって、筋肉内に発生した疲労性物質を押し流してくれるのです。
以上のことを気をつけて、「スポーツの秋」を楽しみましょう!