「本日の新聞記事より」@院長
本日の某新聞にこのような記事が出ていました。少し前にテレビでもこの件に関する特集が放送されていたようです。
大まかな内容としましては、「法的資格制度のない整体やカイロプラクティックなどは、施術者の技術レベルや施術方法がまちまちで、健康被害や効果をめぐるトラブルが後を絶たない」という物です。
私自身この業界で活動して17年目になりますが、こういった事が起こっているのは事実です。つい先日も私の知人が「近所の整体に行ったら首をバキッとされて、そのあと動けなくなって救急車で運ばれた」と言っていました。
なぜこんなことが起こるのか・・・・・・・? 信じれない気持ちでいっぱいです。
記事には、整体やマッサージや接骨院などのことも書かれていますが、私はカイロプラクターですので、カイロプラクティックに関して述べさせて頂きます。
「カイロプラクティック」は本場アメリカでは国家資格として認められ「ドクター」の称号が与えられています。病院の中にも「カイロプラクティック科」というのが存在し、診断の結果「手技による治療が適している」と判断されれば、カイロプラクティックにより治療が行われるのです。これはアメリカだけではありません。世界44ヶ国でこのように「医療」として認められ、多くの効果を発揮しています。先進国と言われる国の中で認められていないのは日本だけです。
この大きな理由は、あくまでも私個人の意見ですが「正しいカイロプラクティック」が伝わっていないというのが大きな原因だと思います。
本来「カイロプラクティック」とは、そのように多くの国で「医療」として認められるように医学的理論のしっかりとした療法です。適格な診断により痛みの原因を明確にし、その症状に適したテクニックを用いて施術をする。安全でかつ効果的な療法のはずです。
ですが、残念なことに日本では「カイロプラクティック=背骨の矯正」といった安易な考えのもとに施術をされている方がとても多いのです。私がこの世界に入った17年前の時ほど強引な矯正をする人は減ったように感じますが、まだまだ先に書いた知人のようなケースを耳にすることがあります。
私は開業するまでに5年かけて勉強しました。最初に入学した学校ではテクニックは多く取得できたのですが、診断力に関してはあまり教えてもらえず、「このまま現場に出て人を触るのは怖い」と思い、診断力をしっかり教えてもらえる学校を探して入学し、再度その学校で学び直してからようやく現場に出ました。
そういった経験からも、しっかりした知識や診断力を身につけていない状態で現場に出て痛みで苦しんでる人の体を触り、まして強引な施術を施すといったことが、私には理解できません。
記事にもありますが、このような現状を改善するためカイロプラクティック業界の団体が動いているよです。私個人としても「何が出来るか?」と大いに考えるところがありますが、一日も早く状況が改善されるよう努めていくつもりです。