第8回「ランニングによる障害(3)」
2013-11-08
大変お待たせ致しました。第3弾をお送りします。
***足底筋膜炎(そくていきんまくえん)***
足底筋膜とは、かかとから足指に向かって扇状に張り出された、文字通り足の裏にある筋肉の膜です。体重を支えるのに大切な役割をしているため、体重のかかる状態が続くとストレスがかかり、かかとの部分や内側のアーチの部分(土踏まず)に炎症が生じることがあります。
一つの特徴としては、朝の起き立ちに足をついた際、足裏にビリッと痛みを感じると言われる方が多いです。
ランニングによって足底筋膜炎が起こる原因としては、「走り方」の問題がとても大きいです。着地の際にかかとから着かないでつま先から着く「つま先走り」をしている人は、足底筋が短縮されたままではたらいているため、損傷しやすいのです。
足底筋を柔軟にはたらかせるためには、かかとから地面につき、次に足裏全体が地面に接地し、最後に親指で蹴るという足の運びが重要です。(ヒールストライク→フラットフット→プッシュオフと言います)これは、歩行の際にも同じことが言えます。
一度足底筋膜炎になった人は、この「つま先走り」を直さないと再発を繰り返す人がとても多いです。歩行の際から足の運びを意識して、正しい足の運びを体に覚え込ませていきましょう。
その他、予防・再発防止のためには
(1)ふくらはぎから足裏にかけての筋肉を柔軟にする。
(2)足首から足指にかけての関節の動きをよくする。(可動範囲を広げる)
(3)土踏まずを保持する筋力をつける。
などが必要です。
次回は、「ランニングによる障害 まとめ」
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