第20回「準備運動」
だいぶ肌寒くなり、秋が近付いてきましたね。スポーツの秋到来!といったところで、これから皆様も運動をする機会が増えるのではないでしょうか?
先日インターネット上でこのような記事を発見しました。
http://tabi-labo.com/48188/wrongstretching/
書いてある内容は概ね理解は出来ますが、とても極端な説明であり、言葉足らずな部分が多々あります。
確かに運動する直前に入念なストレッチをすることは筋肉が緩み過ぎ、筋肉のはたらきを低下させてしまうことはあります。私もマラソンをしていますが、正直なところ走る前には準備運動もストレッチもしません。ただこれは日頃からある程度の練習、ある程度の体のケアをして常に運動を出来る体にしてあるからであり、それに加え、マラソンはいきなりダッシュしたりするスポーツではなく、徐々に運動量を上げていくスポーツなので、走り始めの5分から10分が準備運動になるということもあるからです。その代り、当然走り終わってからは「静的ストレッチ」をかなり入念にやります。
しかし、普段全く運動をしていない人がここに書いてある内容を鵜呑みにして、「ストレッチ(静的)が必要ない」と思い込んでいきなり運動をしようものなら、準備運動の段階で故障してしまう危険性がかなりあります。
筋肉はゴムです。ゴムを思い浮かべてください。ある程度日頃から使ってるゴムなら早々切れることもありませんが、ずっとほったらかしにしてあったゴムを急に使うとあっさりプチッときれますよね?使う前に少し伸び縮みさせて伸縮性をもたらせてから使用しませんか?それと同じです。
要は自分の体の状態、もしくはやるスポーツの種類、またレベル、などなどによって必要な準備運動は変わってくるということです。一番ベストは運動を始める前に専門家に体のチェック、相談をして、自分に合った準備運動を理解して実行することだと思います。
くれぐれも体の故障には気を付けて、スポーツの秋を楽しみましょう!!