水中毒・・・水分補給は「過剰摂取」にも要注意!
こんにちは、「キュアカイロまつやま」院長の合田です。
今日は『院長のランニング話し』です。
いよいよ夏の本格的暑さになってきましたね。皆様、熱中症対策は十分に気を付けられていますか?
私はこんな暑い中、一昨日の土曜日に『真夏の40㎞走!』というランニングイベントに参加してきました。
この過酷なイベントに「どのくらいの人が参加するのだろう?」と思っていましたら、なんと!約60人もの人が参加されておりビックリでした(*_*;
普段屋内で仕事をしている私は陽に当たり慣れしていないため、暑さに強くなるためと思って参加したのですが、結果からお伝えしますと「約28㎞地点でリタイア」という結果でした・・・
その非常に悔しい結果を自己分析してみたところ、「水分補給」に大きな落とし穴がありましたので、反省を踏まえ皆様にお話ししたいと思います。
熱中症対策は万全に
気温30度を越える中、約6時間も走るイベントですから、とにかく怖いのは「熱中症」。
その対策として、リュックを背負い、
この中に、ハイドレーションという走ったり歩いたりしながら水分を補給できるウォーターパックに1.5リットル分のスポーツドリンクを入れ、
そして、リュックのポケットには、塩レモン味のアメと、500円玉4枚を入れて、このような格好で走りました。
脱水症状を恐れるがあまり・・・
小まめに走りながらハイドレーションで水分補給をしてはいましたが、とにかく暑さが厳しく早々に大量に汗が出ていましたので、最初の約10㎞地点でのコンビニ休憩の際に、500mlのお水を2本購入して、1本はその場でがぶ飲み、もう1本はハイドレーションに補充しました。
そして再スタート。
次の休憩ポイントまでは、約7㎞の軽い上り坂でした。
そこでは自動販売機休憩だったのですが、そこでも「しっかり水分を摂っておかなければ!」と思い、また2本購入して、1本はがぶ飲み、1本は補充しました。
しかし、この後から体調は急変していきました・・・(-_-;)
水分を過剰摂取し過ぎると・・・
この時点で、約20㎞走ってる間に、時間で言うと3時間弱の間に、既に約3リットルもの水分を摂ってることになります。
ここから坂の勾配が更にきつくなり、陽射しもますます強くなってきたせいもあって、尋常ではないくらい大量の汗が噴き出しはじめました。
頭から足までだらだらと汗が流れ落ち、シューズの中までびしょびしょの状態です・・・
後から振り返ると、この異常な汗の出方が、摂取した水分を処理しきれてない危険信号でした。
こうなると一気に身体は動かなくなり、頭がふらふらし、胸が痛くなり、気持ちが悪くなって吐き気まで感じるようになってきました。
これは、水中毒(みずちゅうどく)という症状です。
人間が体内で処理できる水分量は決まっているため、それを超えるスピードで摂取したり、過剰に摂取したりすると、血液中のナトリウム濃度が低下し、「低ナトリウム血症」となります。
要は、血液が薄くなるということです。
初期段階の症状としましては、頭痛・だるさ・食欲不振
更に悪化すると、めまい・嘔吐・意識朦朧・動悸・息切れ・痙攣
最悪のケースでは、命に関わることもあります。
私の場合、最初に1.5リットルのスポーツドリンクをハイドレーションに入れてあったのと、塩レモン味のアメを小まめに口に入れてあったため、途中休憩で購入・補充した水分はすべて「水」でした。
それも、休憩箇所で飲んだ水は、500mlをほぼ一気のがぶ飲み・・・
このことで、急速に血液が薄くなったのだと思います。
水分補給は適度な量を小まめに摂ること
どうしてもこの暑い時期は脱水になるのが怖くて、「水分をたくさん摂らないと!」と考えてしまいがちですが、過剰摂取やがぶ飲みをするのも危険だということを知っておいてください。
特に運動中の水分補給は、運動による疲労感によって内臓の処理機能も低下しておりますので、急激な摂取に対応しきれないケースもあります。
「適度な量」というのは人それぞれ個人差はありますが、口の中が乾かない程度に、少しづつ小まめに摂取してください。
コンビニや自動販売機ごとに止まって一気に補充・・・というのは危険です。
まだまだ暑さの本番はこれからですから、正しい水分補給で暑い夏を乗り切りましょう!!