第37回「女性の天敵!冷え性・むくみ」@こずえ
今年の夏も暑い日が続いていますね❗
そんな暑い夏に潜む、意外な症状としてあげられるのが「冷え」「むくみ」です。
寒い冬に多そうな症状なのですが、この暑い時期に「冷え」「むくみ」を訴えられて来院される方も非常に多くおられます。
冷え性
冷えの原因はさまざまです。
・低血圧、貧血、血管系の疾患によって、血液の流れが悪くなる。
・自律神経の乱れによって、血液の流れが悪くなる。
・筋肉量が少ない、または運動不足によって、動いたときの発熱が悪く血液の流れが少ない。
等があげられます。
先にあげた一つに関しては病理的な要因になりますが、後の二つに関しては、ちょっとした改善で「冷え」の症状を楽にすることが可能です。
例えば…あまりの暑さに耐えれず、または熱中症の対策として冷房を使われる方は多いと思います。
その冷房の使い方によっては、室外とかなりの温度差をつくってしまいます❗
人は自律神経の働きで、気温によって身体に送り出す血液を調整しています。
暑いときには血流を増やして発汗をうながし、体内の熱を逃がそうとします。
また寒い時には血流を抑え、体内に熱をため身体を暖めようとします。
これが、冷房の効きすぎた室内から暑い室外に出たり、逆だったりすると自律神経の乱れがおこり、本来持っている体温調整の機能も乱れてしまうのです。
(「夏バテに気をつけましょう!!」もご覧ください)
また筋肉量の少ない女性や、運動不足の方は、身体を動かしても血流が少ないため温まりにくいのです。
これらの原因で、身体の末端である手足の「冷え」となるのです。
むくみ
「むくみ」は身体全体に出るものと、部分的に出るものとがあります。
全体に出るものは、内科系の疾患が原因の場合がありますが、部分的に出る場合は血流の悪さが原因で起こることが多いです。
血流が悪くなる原因としては、食生活の乱れによる塩分の摂りすぎ、疲れ、寝不足があげられます。
先にもあげたように、夏は自律神経が乱れやすくなるため、睡眠不足になりやすく、そのため疲れが取れきれず翌日をむかえる…
また、熱帯夜でちょくちょく目が覚めてしまい熟睡できない⇒疲れが取れないという悪循環・・・
そして、運動不足により筋肉のはたらきが悪くなり、そのことにより血液やリンパの流れが悪くなりむくみが生じるというのも原因の一つです。
と、「冷え」と「むくみ」は深く関係しています。
「冷え」や「むくみ」を改善するためには
・冷房の設定を28℃に近づける。
・職場など、自分で温度調整できない場合は、室内では1枚羽織り、室外に出るときは脱ぐといった調整を行うのも有効です。
・発汗する程度の運動をする。
・運動までいかないにしても、買い物は自転車で行くとか、軽い筋トレやストレッチをして筋肉を柔軟にしておくことも良いでしょう。
・自律神経を安定させるために、温めのお風呂で良いので、湯船に浸かりリラックスすることもおすすめです。
・足底を刺激して血液やリンパの流れをよくする。⇒「足底セルフケア法」
リフレクソロジー
当院には、足底から膝にかけてクリーム使ってマッサージをする「リフレクソロジー」のコースがございます。
人間の皮脂に非常に近い性質を持っていると言われる「馬油」を配合したクリームを使用してマッサージを行なうため、馬油が皮膚にしっかり浸透し、終わった後には足がポカポカとあったまって「冷え」「むくみ」の改善に効果があると好評です。