Archive for the ‘からだのお話し’ Category
第40回「今流行りの筋膜リリースとは」
最近テレビなどでもよく取り上げられ、スポーツの世界などでも取り入れられている「筋膜リリース」というのを、皆様もお聞きになったことはあるでしょうか?
私も4年ほど前に興味が沸いてセミナーを受講し、それ以来当院の施術にも導入して活用しております。
では、具体的に「筋膜リリース」とは、どういったものなのでしょうか?
筋膜とは何?
筋膜とは、簡単に言えば「筋肉を覆っている膜」であります。
細かく言いますと、
筋肉全体を覆っている筋外膜
筋線維の束を覆っている筋収膜
筋線維1本1本を覆っている筋内膜
と、3種類に分けられます。
そして、この筋膜は身体の表層から深層まで隅々までを覆い、体を支える重要な働きをしていることから
「第二の骨格」とも言われているのです。
凝りや痛みの原因が筋膜にあり?
筋膜は非常に柔らかい組織ですので、過度な運動や水分の欠如などによりしわしわになってしまい、筋膜同士の滑りが悪くなり、その状態が悪化すると癒着といってくっついてしまったりすることがあります。
その結果、筋肉の柔軟性が失われ、凝りや痛みの原因となってしまうことがあるのです。
また、癒着が神経との間に起こると、神経痛の原因となることもあります。⇒「坐骨神経痛」
筋線維自体、もしくは筋肉自体に伸縮性があっても、この筋膜の柔軟性が失われていたり、癒着などが起こっていると筋肉はスムーズにはたらかないということなのです。
このように、しわしわになってしまった筋膜をアイロン掛けのようにきれいに伸ばしたり、癒着してしまってる箇所を引き離したりするのが、「筋膜リリース」もしくは「筋膜はがし」と言われているのです。
正しい筋膜リリースとは
まず間違ってはいけないことは、
硬くなった筋肉をゴリゴリほぐす=筋膜リリースではない
ということです。
ゴリゴリほぐすのは、単に筋線維を痛みつけ、「痛い=効いている」と錯覚しているだけであります。
硬くなった筋膜は、むやみやたらにほぐしても正しい状態にはもどりませんし、まして癒着してある箇所が解放されることはありません。
逆に炎症を強めて悪化する危険性もあります。
まずは、
・どの部分の筋膜が異常を起こしているのか?
・その筋膜は正常な状態ではどのように付着しているのか?
・その筋膜はどの動作に対してどう動くのか?
などを知っておく必要があります。
これらを理解しておくと、少ない圧で摩ってあげたり、ごく簡単なストレッチで、しわしわになった筋膜を元通りに伸ばしてあげることができます。
テレビや雑誌で見て見様見真似でやる前に、専門家の人に身体の状態を診てもらって、ちゃとした指導を受けてから始められることをお薦めします。
第39回「スポーツ障害の代表的症状『肉離れ』」
皆様も「肉離れ」という症状は耳にしたことはあるでしょう。
最近では『世界陸上』の100m×4リレーで、ジャマイカチームのアンカーを務めたウサイン・ボルト選手がバトンを受け取って走り出した途端、左大腿裏を肉離れして走れなくなったシーンを目にしたと思います。
また、プロ野球の世界でも、北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手が春先に同じく左大腿裏を肉離れし、今シーズンは苦しいシーズンを送っています。
サッカー日本代表の本田圭佑選手も、ふくらはぎの肉離れにより、移籍したメキシコリーグでプレーできない状態が続いているようです。
このように、基本的にスポーツをしている際に起こることの多い「肉離れ」についてお話ししていきたいと思います。
筋肉痛⇒肉離れ⇒筋断裂
前回の『知っておきたい白筋と赤筋』でもお話ししましたように、筋肉は筋線維が束になって形成されています。
肉離れは、この筋線維がプチッと切れてしまう症状であるというのは皆様もなんとなくお分かりだとは思いますが、肉離れにも程度があります。
〇第1段階(軽症レベル)
部分的に小さな損傷が入っている状態です。
自力で歩行や運動は出来る状態ですが、筋肉の収縮がスムーズでなくつっぱりを感じます。
いわゆる「筋肉痛」のような状態です。
〇第2段階(中症状レベル)
一部断裂を起こしている状態です。
断裂しているので内出血が見られます。
歩行時に痛みを感じます。
一般的に「肉離れ」と言われる状態です。
〇第3段階(重症レベル)
かなりの部分、もしくは完全に断裂している状態です。
断裂している部分に陥没が見られます。
激しい痛みで歩行は不可能です。
「筋断裂」と言われる状態です。
このような段階を意識せず
疲労が溜まっているのに無理をする(ケア・メンテナンスを怠る)
⇓
痛みを感じているのに無理をする(ケア・メンテナンスを怠る)
⇓
筋肉が切れる(長期療養を余儀なくされる)
ということになってしまいます。
なぜ切れる???
では、なぜ筋肉・筋線維は切れてしまうのか?
上述したように、一般的にはスポーツをしている最中に起こることが非常に多いです。
よく起こる部位としましては、
大腿後面のハムストリング(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋)
大腿前面の大腿四頭筋(大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋)
あと、下腿三頭筋と言われるヒラメ筋、腓腹筋などが代表的箇所でありますし、下肢に限らず大胸筋、広背筋、腹斜筋などで起こるケースもよくあります。
なぜ、切れてしまうのかと言いますと、
筋肉の収縮が急激なスピード、負荷に耐え切れず切れてしまうのですが、
根本的な原因は、筋肉の柔軟性の欠如です。
その柔軟性の欠如の要因は人それぞれ違います。
・疲労の蓄積
・筋力不足
・運動不足
・ストレッチ不足
・体幹のバランス不良
・気温の変化
などが原因で日頃から筋肉にストレスを溜めてしまってるがうえに起こってしまうのです。
肉離れを防ぐためにも体幹の安定を
ウサイン・ボルト選手は、実は若い頃にもよく肉離れをしていました。
ボルト選手は生まれつき「脊柱側弯症」を患っているため体幹のバランスが悪く、走る時に骨盤が左右に大きく揺れるため下肢に過度な負担がかかっていたのです。
それを過酷なトレーニングで強靭な筋肉を身に付け、そしてカイロプラクターをトレーナーに付け常に体幹のバランスを調整しながら肉離れを克服し、あの人類最速の走りを手に入れたのです。
今回の肉離れは、会場の気温の低さも原因として言われていますが、やはり全盛期に比べて筋力が落ちてしまっていたのと、リレーで前の選手を「抜きたい!」という思いが強く出て、過度な力が足に加わったのだと思います。
大谷翔平選手のケースも、プロ入り以来続けてきた「二刀流」による疲労の蓄積に加え、昨シーズン痛めた右足首をかばってプレーし続けていたことによるバランスの崩れによることが大きいと思われます。
このように、体幹のバランスの安定がとっても重要なのです。
バランスが悪いと、どうしてもある一定の部分に過度な負荷がかかり、そこが悲鳴を上げてしまうということです。
わかりやすくいうと、
左右のバランスが均等にとれていれば、左右の足には50:50の割合で体重が掛かります。
しかし、これがもし左に体幹が傾き、左足重心になってしまっていると、左右の足にかかる体重の割合が70:30となってしまいます。
そうなると、左足は本来50を支えればいいところが70も支えなければいけなくなるわけですから、当然その分疲労がたまります。
日常でそんな疲労を蓄積させている状態で、スポーツなどで大きな負荷が加わると、その負荷に耐えられるわけがないということです。
肉離れ=固定は間違い
肉離れを起こしてしまった時、皆様は「テーピングなどでぐるぐるに固定する」というイメージがありませんか?
スポーツ中継などを見ていても、患部をぐるぐるに固定してプレーをしている選手を目にしたりします。
でも、実はこれは間違いなのです。
一見、固定することにより患部への負担が減り、痛みが緩和するように思われますが、これは「治りを遅くする」もしくは「痛みを悪化させる」原因となっているのです。
固定させることにより、
・痛みの治癒に大切な患部への血液の流れを妨げてしまいます。
・筋肉の柔軟性が奪われ更に切れやすくなります。
そして、この理由からいくと「安静」にし過ぎるのもよくはないのです。
ある程度痛みが引くまでは安静にしておく必要はありますが、状態を診て少しづつ動かしていきましょう。(タイミングは専門家の指示を仰ぐのがいいです)
もちろん、体重をかけての運動はできませんから、座っている状態、寝ている状態でゆっくり動かしてください。
動かすことにより、
・患部にしっかり血液が送られ治癒力が高まる。
・筋肉の柔軟性が高まり筋線維が修復しようとする。
ということで、治りも早くなるのです。
焦って無理をするのは禁物です。ゆっくりじっくりを心掛けてください。
これから少しづつ涼しくなっていき、身体を動かす機会も増えてくるかと思います。
突然動いて肉離れを起こしてしまわないように、今からしっかり準備をしておいてください。
第38回「知っておきたい速筋(白筋)と遅筋(赤筋)」
人間の身体は、全身くまなく筋肉に覆われています。
そして、神経を伝って脳からその筋肉に指令が伝わり、身体のあちらこちらを動かすことができています。
その筋肉ですが、筋肉というのは細い筋細胞「筋線維(きんせんい)」が束となって作られています。
西東社『筋肉のしくみ・はたらき辞典』
そして、この筋線維の性質によって筋肉のタイプが分けられます。
筋肉のつき方の違い
現在ロンドンで『世界陸上』が開催されていますが、同じ「走る競技」をしていても、短距離の選手と長距離の選手では筋肉のつき方が違うのが見ていてもおわかりではないですか?
短距離の選手は、見た目から筋肉が隆々としていてガッチリした感じで、長距離の選手は見た目ではそれほど筋肉がついているようには見えないと思います。
また、陸上に限らずスポーツの種類によって、選手の筋肉のつき方というのは違ってきますよね。
この違いが、
「速筋(白筋)」と「遅筋(赤筋)」という筋線維のタイプによって起こるのです。
「白身魚」と「赤身魚」
速筋のことを「白筋(はっきん)」とも呼び、遅筋のことを「赤筋(せっきん)」とも呼ぶのですが、この違いをわかりやすく説明するのによく用いられる例が「魚」のタイプです。
獲物を捕らえようと瞬発的に動くタイやヒラメは「白身魚」
海域を長距離泳いで移動するマグロやカツオは「赤身魚」
ですよね。
まさに人間の筋肉もこのとおりなのです。
このイメージを持って、「白筋」と「赤筋」の違いを見ていってください。
速筋(白筋)の特徴
・皮膚のすぐ下にある表面から見てわかる筋肉(浅筋)。
上腕二頭筋、三角筋、大胸筋、大腿四頭筋、腓腹筋など
・大きくてパワーがある。
・瞬時に筋力を発揮する。
・筋力が低下しやすい。
・持久力に乏しい。
・動いている時にのみ代謝する。
・筋肉を使ってるわりに痩せにくい。
・ウエートトレーニングやダッシュなどで鍛えられる。
遅筋(赤筋)の特徴
・中層から深部にかけての筋肉(中間筋、深筋)。
おもに脊柱起立筋群
・持久力がある
・力はさほどない
・姿勢を正すのに使われる。
・寝ていても代謝する。
・痩せやすい。
・ジョギング、太極拳、スロートレーニングなどで鍛えられる。
ダイエットのためには「白筋」より「赤筋」を
このように、筋肉はタイプによって働きが全く異なります。
なので、トレーニングをする際に、自分が「どうなりたいのか?」という目的をはっきりさせたうえで、それに応じたトレーニングをしていかないと効果・成果は上がりません。
「痩せたい!」と思ってスポーツジムに通ってガンガン筋トレをして汗を流しているのに「全然痩せない・・・」という方はいませんか?
それは白筋ばかり鍛えてしまっているせいかもしれませんよ。
同じ走るにしても、短い距離をガンガン何本も走る「インターバル走」よりも、ゆっくり長く走る「LSD」の方が痩せやすかったりします。
ぜひこの「白筋」「赤筋」のことを知っておいてください。
第37回「女性の天敵!冷え性・むくみ」@こずえ
今年の夏も暑い日が続いていますね❗
そんな暑い夏に潜む、意外な症状としてあげられるのが「冷え」「むくみ」です。
寒い冬に多そうな症状なのですが、この暑い時期に「冷え」「むくみ」を訴えられて来院される方も非常に多くおられます。
冷え性
冷えの原因はさまざまです。
・低血圧、貧血、血管系の疾患によって、血液の流れが悪くなる。
・自律神経の乱れによって、血液の流れが悪くなる。
・筋肉量が少ない、または運動不足によって、動いたときの発熱が悪く血液の流れが少ない。
等があげられます。
先にあげた一つに関しては病理的な要因になりますが、後の二つに関しては、ちょっとした改善で「冷え」の症状を楽にすることが可能です。
例えば…あまりの暑さに耐えれず、または熱中症の対策として冷房を使われる方は多いと思います。
その冷房の使い方によっては、室外とかなりの温度差をつくってしまいます❗
人は自律神経の働きで、気温によって身体に送り出す血液を調整しています。
暑いときには血流を増やして発汗をうながし、体内の熱を逃がそうとします。
また寒い時には血流を抑え、体内に熱をため身体を暖めようとします。
これが、冷房の効きすぎた室内から暑い室外に出たり、逆だったりすると自律神経の乱れがおこり、本来持っている体温調整の機能も乱れてしまうのです。
(「夏バテに気をつけましょう!!」もご覧ください)
また筋肉量の少ない女性や、運動不足の方は、身体を動かしても血流が少ないため温まりにくいのです。
これらの原因で、身体の末端である手足の「冷え」となるのです。
むくみ
「むくみ」は身体全体に出るものと、部分的に出るものとがあります。
全体に出るものは、内科系の疾患が原因の場合がありますが、部分的に出る場合は血流の悪さが原因で起こることが多いです。
血流が悪くなる原因としては、食生活の乱れによる塩分の摂りすぎ、疲れ、寝不足があげられます。
先にもあげたように、夏は自律神経が乱れやすくなるため、睡眠不足になりやすく、そのため疲れが取れきれず翌日をむかえる…
また、熱帯夜でちょくちょく目が覚めてしまい熟睡できない⇒疲れが取れないという悪循環・・・
そして、運動不足により筋肉のはたらきが悪くなり、そのことにより血液やリンパの流れが悪くなりむくみが生じるというのも原因の一つです。
と、「冷え」と「むくみ」は深く関係しています。
「冷え」や「むくみ」を改善するためには
・冷房の設定を28℃に近づける。
・職場など、自分で温度調整できない場合は、室内では1枚羽織り、室外に出るときは脱ぐといった調整を行うのも有効です。
・発汗する程度の運動をする。
・運動までいかないにしても、買い物は自転車で行くとか、軽い筋トレやストレッチをして筋肉を柔軟にしておくことも良いでしょう。
・自律神経を安定させるために、温めのお風呂で良いので、湯船に浸かりリラックスすることもおすすめです。
・足底を刺激して血液やリンパの流れをよくする。⇒「足底セルフケア法」
リフレクソロジー
当院には、足底から膝にかけてクリーム使ってマッサージをする「リフレクソロジー」のコースがございます。
人間の皮脂に非常に近い性質を持っていると言われる「馬油」を配合したクリームを使用してマッサージを行なうため、馬油が皮膚にしっかり浸透し、終わった後には足がポカポカとあったまって「冷え」「むくみ」の改善に効果があると好評です。
第36回「夏到来!夏バテに気をつけましょう!!」
いよいよ梅雨明けし、本格的に「夏到来!」ですね。
これからしばらくは、連日厳しい暑さが続くことでしょう。
そうなると怖いのが、「夏バテ」です。
頭がぼぉ〜としたり、全身がだるくなったり、食欲がなくなったりなど、夏の時期の身体の不調のことを「夏バテ」と言います。
皆様も、多かれ少なかれ経験があるのではないでしょうか?
夏バテの原因、実は?
夏の暑さに参ってしまうのが夏バテと思われがちですが、実際身体の不調の原因となっているのは実はそうではありません。
確かに一昔前までは、直接暑さによって夏バテを引き起こしていたのですが、近年の夏バテの要因として大きいのは「クーラー」です。
30度を越えるのが当たり前となった近年の暑さには、職場でも家でもクーラーは欠かせませんよね。
この時期、スーパーやコンビニや飲食店など、屋内施設に入るとどこでも寒いくらいにクーラ-を効かせてくれています。
しかし、人間の身体というのは、5度以上気温差があるところを行き来すると、その変化に身体の温度調節機能がついていけないと言われているのです。
室内で身体をしっかり冷やして暑い外に出る、そして暑い外からクーラーの効いた室内に入って一気に身体を冷やす。
こういったことを繰り返していると、自律神経が乱れ、発汗作用がおかしくなったり、内臓機能がおかしくなったり、食欲不振、不眠症、倦怠感などに繋がっていくとういうわけです。
もちろん、猛暑の中クーラーをつけずに我慢するというのも危険ですので、設定温度に気を付けて使用するようにしましょう。
外の気温との差が5度以内になるくらいが目安です。
あまりにも効きすぎてるような施設に入る際には、1枚上に羽織るような物を用意しておいて、身体を冷やし過ぎないように気をつけましょう。
水分補給は適度に
どうしても暑いと冷たい飲み物をがぶがぶと飲みがちになります。
熱中症や脱水症状にならないためにも、もちろん水分補給は大切ですが、先日お話ししたとおり水分の摂り過ぎも身体にはよくありません。⇒「水中毒」
・のどの渇きを感じる前に、適度な量をゆっくりと飲みましょう。
・ビタミンB群やクエン酸の入った飲み物が疲労回復に効果的です。
・炭酸飲料は糖分の摂り過ぎにより、かえって疲労を増強させることもあるので飲み過ぎに注意。
・冷たすぎる飲み物は胃腸の疲労を増強させるので飲み過ぎに注意。
・ビールは利尿作用が高いため、水分補給にはならない。
食欲低下なのに体重は増加???
「夏は食欲は落ちるのに、なぜか体重は増える・・・」という方はいませんか?
ビールが好きな人は、ビールの美味しい季節ですから飲み過ぎて「ビールっ腹」になって体重増という方が多いでしょう。
もちろんそれも原因としてありますが、もっと大きな原因としては「汗をかかない」ことによる、新陳代謝の低下です。
最初にお話ししたように、近年はこの時期クーラーの効いた室内で過ごす時間が長くなったのと、あまりの陽射しの強さのため外で身体を動かさなくなったことで、汗をかく量が減ってしまっているのです。
代謝が低下すると、例え食事の量が減っていても、摂取した分だけ蓄積されてしまいます。
そのうえ水分の摂取量は増えているわけですから、当然体重は増えてしまいます。
これが、「夏太り」です。
一昔前の夏は、汗をだらだらかき、そして疲労感から食欲が低下し、そして「夏やせ」をする、という流れでした。
そして、代謝が低下すると身体の温度調節機能も上手くいかなくなります。
人間は汗をかくことにより体温調節をしているのです。
そうなると、自律神経の乱れに繋がり「夏バテ」を引き起こします。
そういうことから、
暑い時期には「しっかり汗をかく」ことも必要なのです。
朝や夕方など、少し陽射しの弱い時間にウォーキングやジョギングをしてみたり、自宅でジワ〜と汗が出るくらいストレッチをしてみたり、もしくは半身浴などでもいいですから、1日の中で気持ちよく汗を流す時間を作るようにしてみましょう。
汗をかくことでかえって「夏バテ予防」になりますよ。
第35回「足の疲れスッキリ!セルフケア法(動画付き)」
7月に入り急激に暑くなってきたせいか、足の疲れ・だるさや、足裏の張り感・痛みを訴えて来院される方が増えてきております。
夏場は暑さによって発汗の量が増え、どうしても体内の水分量が減少することにより循環が悪くなり、筋肉のはたらきも悪くなってしまうのです。この時期に「足がつる」という方も多いのではないでしょうか?
(ちょうど3年前のこの時期に書いた記事です。⇒「足がつる」)
そして、立ち仕事やよく歩く仕事をしている方、もしくはスポーツをされている方に多いのは「足底筋膜炎」です。
歩き始めなどに足裏にピリッと痛みが走る方は要注意です。
今回はこれらを予防するための「セルフケア方法」をお教えしていきたいと思います。
*足底筋セルフマッサージ
⇒
踵(かかと)の際に両手の親指のお腹の部分でコンタクトし、指先に向かって皮膚を押し流すようなイメージで動かしてください。
親指側から小指側に少しづつズラしながら繰り返すといいです。
⇒
*足根骨セルフ可動
足の指をこのように一本一本つまむようにイメージしてコンタクトしてください。
⇒
そのつまんだ指を上下に動かしてスライドします。
これも親指側から一本づつズラしながら繰り返してください。
⇒
*足指セルフマッサージ
⇒
指のつけ根から指先に向かって親指で押し流すように動かしてください。
親指から一本一本やっていきましょう。
⇒
*足指セルフストレッチ
指一本一本の間をしっかり開くように指をつまんで広げます。
★ここまでの流れ(動画)★
*足首セルフぐるぐる
⇒
まずこのように、足の指の間に手の指をしっかり挟んで足を握ります。
そして、足首をぐるぐる回します。
⇒ ⇒
*足底〜足指セルフストレッチ
足底から足指が反るようにストレッチします。
★ここまでの流れ(動画)★
*足指グーパー
最後に足の指でグーパーを数回繰り返してください。
⇒
これだけのメニューを両足やって10分弱ぐらいですので、ぜひ毎日お風呂上りにでもやってみてください。
きっと足の疲れがスッキリ!しますよ。
第34回「知っておきたい『抗重力筋(こうじゅうりょくきん)』」
皆様は「抗重力筋(こうじゅうりょくきん)」という言葉を耳にされたことはありますか?
「重力」というのはご存知のとおり、地球上に存在する物体を地面に引き付ける力のことです。
「抗重力筋」というのは、簡単に言うと、
重力に反発してはたらく筋肉のことを言います。
この「抗重力筋」の存在が身体のバランスを維持するためにはとても重要な役割を担っておりますので、今回は「抗重力筋」についてお話ししていきたいと思います。
上腕二頭筋と上腕三頭筋
まず、この「抗重力筋」を説明するにおいて、一番わかりやすい「上腕二頭筋」と「上腕三頭筋」についてお話しします。
*上腕二頭筋
上腕二頭筋は肩から肘にかけて前面に付いていて、肘を曲げる際に強くはたらく「力こぶ」の筋肉です。
肘を曲げる動作というのは、肘から先の前腕(ぜんわん)を、下から上へ持ち上げる動作なので重力に逆らっているわけです。
ですから、日常生活において常に重力に逆らってはたらいているため、特別意識して鍛えていない人でも自然にある程度の筋力が備わっているのです。
*上腕三頭筋
一方、上腕三頭筋は上腕二頭筋の後面に付いていて、肘を伸ばす際にはたらく筋肉です。
肘を伸ばす動作というのは、前腕部を下に降ろす動作のため重力に伴っているので、それほど筋力を使う必要がありません。
そのため日常生活では強く使わないので、女性の方がよく気にされるように、二の腕の筋肉はたるみやすいのです。
上腕三頭筋を鍛えるには、重力に逆らう体勢を作った上で肘を伸展させる必要があります。
腹筋群と背筋群のバランスで良い姿勢を維持
人間がこの地球上で、座ったり立ったりという動作がとれるのは、、常にこの「抗重力筋」がはたらいているからなのです。
厳密にいうと、寝ている状態でも抗重力筋ははたらいています。
そして、この「抗重力筋」が低下してくると、座ったり立ったりという動作がしんどくなってきます。
その第一歩が姿勢の崩れです。
顕著な例でご説明すると、
腹筋群と背筋群のバランスの崩れです。
腹筋群というのは、上体を前に倒す際にはたらく筋肉ですので重力に伴ってはたらいており、日常生活においては強くはたらくケースは少ないです。
ですから、ほっとくとドンドンお腹の筋肉はたるんたるんになっていきます。
腹筋群をはたらかせるためには、重力に逆らう状態を作って上体を前に倒さないといけませんよね。
逆に背筋群は、上体を起こす際にはたらく筋肉ですので、座ってる状態でも立ってる状態でも常にはたらいているため、意識しなくても使っているので、自然に筋力は強くなります。
と言うことは、日常生活を自然に送っているだけでは、
・腹筋群⇒どんどん低下していく。
・背筋群⇒常に筋力キープ、もしくは筋力アップする。
その結果、
体幹の前後の筋肉のバランスが崩れ、重心が正しい位置で保てなくなるのです。
歳を重ねるにつれ、段々と身体が前のめりになっていく原因はここにあります。
*姿勢のポイントとなるその他の主な抗重力筋
(頚部)・胸鎖乳突筋・僧帽筋
(股関節)・腸腰筋(大腰筋+腸骨筋)・大殿筋
(下肢)・大腿四頭筋・下腿三頭筋(腓腹筋+ひらめ筋)
姿勢を意識するだけで筋力トレーニング
このように、人間は地球上で立つ・座るという動作をしているだけで、重力に逆らって筋肉を使っているのです。
そして、その重力に逆らうだけの筋力がなくなってくると、どんどんバランスが崩れ、姿勢が崩れ、挙句の果て「立てない」「起き上がれない」といった身体になってしまいます。
しかし逆に言うと、
「正しい姿勢で座る」「正しい姿勢で立つ」というだけで、既に抗重力筋に対しての筋力トレーニングとなっているのです。
まっすぐ座ったり、まっすぐ立ってるとしんどくないですか?疲れませんか?
それは、それだけ筋肉を使っているからです。
腹筋群も下手な筋トレをすると腰を痛める原因になりますが、正しい姿勢で意識してお腹に力を入れるだけでも十分筋トレになります。
重力に負けずいつまでも美しい姿勢を維持できるように、今のうちからしっかり姿勢を意識して「抗重力筋」を鍛えましょう!!
第33回「胸が痛い、背中が痛い、肋間神経痛」
皆様も「肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)」という言葉はお聞きになったことはあるでしょうか?
肋間神経痛とは、以前お話しした「坐骨神経痛」と同じで病名ではなく、肋骨に沿って走っている神経が何らかによって圧迫され、神経ライン沿いに痛みの出る症状を総称して言います。
ですので、胸の方に痛みが来るケースもあれば、背中の方に痛みが来るケースもありますし、脇腹の方に来るケースもあります。
今回は、その「肋間神経痛」についてお話ししていきます。
肋骨
まずは、肋骨についてお話ししておきたいと思います。
左右12本づつの湾曲した骨が、背面の胸椎から前面の胸骨に向けて内臓を取り囲む形で付いてます。
前面の胸骨側は先端が肋軟骨(ろくなんこつ)となって胸骨と結合しているため、前方から衝撃を受けてもクッションの役割りを果たし、衝撃を和らげてくれます。ご自分で押してみても弾力があるのがわかると思います。(*写真の透明の部分)
また、肋骨は呼吸に応じて膨らんだり縮んだりするのですが、これも肋軟骨の弾力性があってのことです。
ちなみに、12本のうち下の2本は胸骨と連結せず浮いている状態なので、浮遊肋骨(ふゆうろっこつ)と呼ばれています。
そしてこの肋骨の隙間には、外肋間筋・内肋間筋という筋肉がみっちりと付着しております。
(*写真・・・西東社「筋肉のしくみ・はたらき辞典」)
この筋肉の隙間をかいくぐって、脊柱から出た神経が肋骨に沿って走っているのです。
肋骨周辺の痛み
最初に述べましたとおり、この肋骨周辺に発症する痛みをひっくるめて「肋間神経痛」と呼びます。
痛みが発症する場所が場所だけに、「心臓が悪いのでは・・・」とか「内臓に問題があるのでは・・・」とか不安を感じる方も多いことと思います。
そこで、まずは痛みの原因を知ることが何よりも大切になってきます。
考えられる原因としまいては、
・骨折、ヒビ
肋骨の痛みでよくあるのが、骨折・ヒビといった骨の損傷です。
この場合は大抵ご自身で「ぶつかった」「転んだ」という心当たりがあることでしょう。
ただ、ご年配の方などで「骨粗しょう症」がある方は骨がもろくなっていますので、くしゃみをした際などにヒビが入って痛みが発症するケースもあります。
・筋肉の損傷
スポーツをしている人や、力仕事・肉体労働をしている人に多いのがこのケースです。
特に体を捻る動作は筋肉へかかる負担も大きいので傷めることが多いです。
このケースも動作中にズキーンと痛みが走るので、ご自身で気づかれるでしょう。
・筋肉の拘縮による神経圧迫
長時間同じ姿勢で作業をしたり、運動不足の方などに多いケースです。
筋肉を動かさないため凝り固まって神経を圧迫するのです。
特に体幹が傾くような悪い姿勢がクセづいてる方が発症しやすいです。
このように片側に傾くような姿勢がクセづくと、傾いてる側の肋骨間が狭くなり、当然それによって筋肉も拘縮して神経を圧迫してしまうのです。前回お話しした「背骨の歪み」がある人などは要注意です。
また、筋肉が拘縮する原因として大きいのがストレスによるものです。
病院などに行って検査を受けた結果、特に異常が見つからなかった場合などによく「ストレスからきてるね」と言われたりすると思います。
ストレスが溜まると肩に力が入り、呼吸の際の肋骨の膨らんだり縮んだりする動きがスムーズにいかなくなり筋肉が拘縮してしまいますし、血液やリンパの流れも悪くなるので、それも筋肉の拘縮に繋がるのです。
筋肉の拘縮による肋間神経痛の場合は、ご自身ではなかなか原因が思い当たらないケースが多いかもしれませんが、一つの目安としては、「動きの中で痛みが生じる」ということです。
「こう動かしたら痛い」「こう動かすと楽になる」というのがあるケースは、筋肉の拘縮による原因の確率が高いと思われます。
・ウイルス
疲れが溜まり過ぎると免疫力が落ち、ウイルスなどに感染しやすくなります。
そうなると発症しやすくなるのが「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」です。
「ヘルペス」とも呼ばれるこの症状は、広い範囲に帯状に赤く腫れたり水痘ができたりしますので、ご自身で見た目でわかると思います。
・内臓疾患
心臓や肺、胃、膵臓、肝臓などの臓器の不調が原因となって痛みが生じるケースもありますので、動悸・息切れが伴うとか、上記のような原因に当てはまらないとかいう場合には、一度病院に行って検査を受けてみてください。
このように、肋骨周辺に発症する痛みには様々な原因があります。
まずはその原因をしっかりと把握して、その原因に合った適切な処置をしていきましょう。
第32回「姿勢不良からくる背骨の歪み・症状」
皆様もよく「背骨が歪んでる」という言葉を口にしたり、耳にしたりすると思います。
当院が主に行なってる「カイロプラクティック療法」の定義では、「背骨の歪みを正すことにより神経伝達が回復され、自然治癒力が高まり健康が増進される」とされており、逆に言うと、
背骨が歪む⇒神経伝達が悪くなる⇒不健康になる
ということになります。
今回は、この「背骨の歪み」についてお話ししていきたいと思います。
「歪み」が起こる原因は、スポーツなど身体を動かす中で起こる歪みももちろんあるのですが、今回は日常生活の中での「姿勢」が原因で起こる「歪み」についてお話ししたいと思います。
正しい背骨の状態
背骨、正しくは「脊柱(せきちゅう)」と言いますが、
上から頚椎(けいつい)が7個、胸椎(きょうつい)が12個、腰椎(ようつい)が5個、この計24個の椎骨(ついこつ)が骨盤の上に重なって形成されています。(*稀に1つ多いとか1つ少ないとかあります)
当然ですが、後ろから見た時はまっすぐになってるのが正常です。
そして、横から見てみると、写真のようにS字状になっています。
頚椎の部分が前へカーブ⇒前湾(ぜんわん)⇒正常だと半径17〜30㎝の円のカーブ
胸椎の部分が後ろへカーブ⇒後湾(こうわん)⇒正常だと半径32㎝の円のカーブ
腰椎の部分が前へカーブ⇒前湾(ぜんわん)⇒正常だと半径20〜30㎝の円のカーブ
これを、S字湾曲、もしくは生理湾曲と言います。
脚を組んで座ると背骨は歪む
イスに座る際に脚を組んで座るクセのある方は、「側湾症(そくわんしょう)」になる危険があります。
このように脚を組んで座ることにより、まず骨盤がズレます。
右の脚が上になるように組むと、写真のように右の骨盤がズレ、左右の骨盤の高さが違ってきます。
そうなると背骨が右に傾こうとするのですが、人間の耳の奥には「三半規管(さんはんきかん)」というものが存在し、常に目線を水平に維持しようとする本能があるため、背骨を歪ませて目線を水平にしようとします。
そしてこの際に、ただ単純に側屈(横に倒れる)するだけでなく、側屈-回旋(捻りながら横に倒れる)が起こって側湾症になるのです。
側湾症を改善するには
側湾症は、先天性といって生まれつき起こってるケースや、後天性においても、原因不明の突発性の病気によって起こるケースなどもありますが、成長期からの姿勢不良によって起こるケースがとっても多いです。
前述した脚を組んで座る以外にも、
・女性がよくする横座り
・立ってる時にどちらか一方の脚だけに体重をかける片足過重
・車の運転中に片肘をついて片手ハンドルで運転する
など、左右のバランスが崩れるような姿勢を日々とっていると、骨盤がズレ、背骨が歪んできます。
このような姿勢不良が原因で起こった側湾症を改善していくには、歪んでる部分を矯正するだけでなく、
骨盤の左右のバランスを矯正し、日頃の姿勢を正す必要があるのです。
猫背⇒胸椎過後湾
側湾症が左右への歪みなら、前後への歪みは「猫背」による胸椎の過後湾(かこうわん)です。
過後湾とは、後湾のカーブがきつ過ぎることを言います。
近年のパソコンやスマホの普及により、胸椎過後湾の方は物凄く増えております。
このような姿勢でスマホを操作したりしていないですか?
このような姿勢で日々過ごしていると、脊柱のS字湾曲は崩れます。
腰椎の前湾がなくなり、胸椎が過後湾となり、頚椎は前を見るために頭を起こすので過前湾になります。
背骨の歪みは、あらゆるところに影響が・・・
脊柱がこのように側湾したり、S字湾曲が崩れたりすると、
・慢性的に腰に張りを感じる。
・ぎっくり腰を起こしやすい。
・常に背中の張りを感じ、背中を攣りやすくなる。
・背中を反らす動きが悪くなるため、反らそうとすると痛みが走る。
・肩甲骨の動きが悪くなり肩が凝る、肩の可動域が低下する。
・頭を起こすために首の筋肉に疲労が溜まり凝る。
・後頭下から頚部の筋肉が過緊張状態のため頭痛が起こる。
・バランスが悪いので、めまいが起きやすくなる。
・重心を保つため下肢も疲労が溜まりやすくなる。
・自律神経が乱れる。
・内臓機能が低下する。
など、まだまだ上げていくとキリがないくらい多くの症状を引き起こす原因となります。
姿勢の意識とストレッチを心掛けよう
歪んでしまった背骨を施術によって改善しても、それは一時的に過ぎません。
お話ししてきたとおり、歪みを引き起こす原因は日常生活の中に潜んでいますので、正しい背骨の状態を維持していくためには、日頃の生活から気を付けていく必要があります。
まず座る時に脚を組むのをやめましょう。
そして、猫背にならないように、少しお腹を突き出すぐらいの意識を持ってください。
そうすると自然に胸は張れます。
それでもどうしてもお仕事をしてたり、家事をしてたりすると背中が丸まってしまうことはあると思いますので、そういった後には必ず伸びをしたり、背中を反らしたり、ストレッチをしたりして、丸まった状態がクセづかないようにしましょう。
これだけのことを意識するだけで背骨の状態は変わってきます。
特に成長期の子供は、まだしっかりと身体が出来ていないため歪みが出やすいですし、逆に言うと正しい状態にも持っていきやすい時期でありますので、大人がしっかり見て指導してあげてください。
第31回「肩こりスッキリ!猫背改善!肩甲骨セルフトレーニング法」
前回「肩甲骨」についてお話しをしたところ大変な反響をいただき、改めて皆様の「肩甲骨」に対する関心の高さを感じました。
そこで、今回は皆様のその反響にお応えしまして、ご自身でできる
「肩甲骨セルフトレーニング」
をお教えしたいと思います。
言うなれば、今流行りの「肩甲骨はがし」の「キュアカイロバージョン」といったところです。
まずは、こちらで「肩甲骨の動き」を再度確認してから始めてください。⇒第30回「今注目されている肩甲骨について」
挙上⇒降下の動きをつける
⇒ ⇒
体幹を真っすぐ起こし、腕をだらんと脱力した状態で肩をすくみ、そして下ろします。
これをゆっくり10回繰り返してください。
挙上は挙がるところまでしっかり挙げてください。
降下は重力に任せる感じで力を抜くように降ろしてください。
外転ストレッチ
(横から)
⇒
(後ろから)
⇒
腕を内方向に引っ張りながら、肩甲骨を外方向に可動させていきます。
ゆっくり動かしていき、動きの止まったところで5秒静止し、ゆっくり戻す。
これを左右5回づつやります。
肩甲骨のストレッチですので、腰を無理に捻ってやる必要はありません。
内転ストレッチ
⇒
肘を90度に曲げた状態で肘から先を壁などに付け、体幹をゆっくり捻っていくと肩甲骨が内転方向に動いていきます。
それに伴い、大胸筋も伸ばされますので、大胸筋のストレッチにもなります。
ゆっくり動かしていき、動きの止まったところで5秒静止し、ゆっくり戻す。
これを左右5回づつやります。
肩甲骨のストレッチですので、腰を無理に捻ってやる必要はありません。
外転⇒内転の可動をつける
(後ろから)
⇒ ⇒
(横から)
⇒
腕を水平の高さになる位置に挙げ、肘を90度に曲げます。
その状態から腕を前に回していき、肘から先の前腕部が左右当たるとこまでいきます。
次に、腕を後ろに回していき、動きの止まる位置までいきます。
これを、ゆっくり10回繰り返してください。
腕を水平の高さ、肘は90度、この状態をキープして行なってください。
無理に左右の前腕部をくっつけようとする必要はありません。動く範囲で行なってください。
上方回旋ストレッチ
⇒
反対側の手で肘を持って引っ張ってください。
ゆっくり動かしていき、動きの止まったところで5秒静止し、ゆっくり戻す。
これを左右5回づつやります。
反対の手で肘を持てない方は、無理に持とうとする必要はありません。
肩甲骨のストレッチですので、体幹を横に倒し過ぎる必要はありません。
下方回旋ストレッチ
⇒
反対側の手で肘を持って引っ張ってください。
ゆっくり動かしていき、動きの止まったところで5秒静止し、ゆっくり戻す。
これを左右5回づつやります。
反対の手で肘を持てない方は、無理に持とうとする必要はありません。
肩甲骨のストレッチですので、体幹を横に倒し過ぎる必要はありません。
上方回旋⇒下方回旋の動きをつける
⇒ ⇒
肘を伸ばした状態で真横から腕を挙げていき、頭の上で手の平を合わせます。
次に、腕を真っすぐ伸ばしたまま横から降ろしていき、背中側でまた手の平を合わせます。
これを10回繰り返します。
腕が上まで挙がらない方は、無理して挙げる必要はありません。
背中側で手の平が当たらない方も無理する必要はありません。
動く範囲の中で行なってください。
猫背改善ストレッチ
⇒
背中側で手を組み、胸を張っていく意識を持って腕をゆっくり伸ばしていきます。
5秒伸ばしたらいったん緩めて、またゆっくり伸ばす。
これを5回繰り返してください。
体幹は必ず真っすぐ起こして行なってください。
これができる方は、
この様に手の平を返して行なってください。
さらにこれも出来る方は、
この様に背中で手を合わせてみてください。
1日15分の体操で肩こりスッキリ!猫背改善!
このメニューを1日最低1セット、できれば3セット(朝・昼・晩)を毎日続けて行なっていけば、肩甲骨はかなりスムーズに大きく動くようになり、そうなれば肩こりはスッキリしますし、猫背も改善されます。
1セットフルにやっても5分ぐらいでできます。3セットやっても15分です。
ぜひ毎日15分の時間を作ってやってみてください。
尚、ご不明な点があったり、動きの中で痛みがあったり、できない動きがあったりする際には、無理して行なわず、まずはご相談ください。
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