Archive for the ‘からだのお話し’ Category

第10回「頚椎ヘルニア」

2013-12-26

先月は「寝違い」で来院せれる方が多かったのですが、今月は「頚椎(けいつい)ヘルニア」で来院される方が続いております。首の痛みに伴って(伴わないケースもありますが)、腕から手にかけて痛みやシビレが走る症状です。

 

皆様も「ヘルニア」という言葉は耳にしたことがあると思います。「ヘルニア」とは「飛び出す」という意味で、背骨の骨と骨の間にある椎間板(ついかんばん)が後ろに飛び出してしまい、背骨の後ろを通っている神経を圧迫し、その神経ライン沿いに痛みやシビレが生じるのです。そして圧迫がひどくなると、「手や足が思うように動かない」「力が入らない」「うずいて夜も寝れない」といった症状になってしまいます。imagesimagesCA4M3T9L

頚椎(首)から出てる神経は手の方に向かってるので「頚椎ヘルニア」の場合は腕から手にかけて発生し、腰椎から出てる神経は足に向かってるので「腰椎ヘルニア」の場合はお尻から足にかけて発生します。

 

一般的に「ヘルニア」と聞くと「腰の症状」というイメージを皆様は持たれてると思います。実際10年くらい前までは「腰椎ヘルニア」の方が断然多かったのですが、この10年くらいの間に「頚椎ヘルニア」になる人が急激に増えているのです。その大きな原因は、パソコンの普及、近年ではスマホの普及による「姿勢不良」です。無題

図のように背中を丸めた姿勢でパソコンをしたりスマホを操作したりしていないですか?このような姿勢でいると頭の重みがズシーンと首にかかります。その負担が椎間板にかかり徐々に徐々に後ろに飛び出してくるのです。ちなみに頭の重さは男性が投げるボーリングの球くらいの重さがあると言われています。

 

「頚椎ヘルニア」は初期の段階だと首の付け根の付近から肩甲骨周辺あたりに重だるい感覚が生じることがよくあります。それを「肩や首のこり」と勘違いして放置することによってドンドン悪化してしっまったという方も多いので、そのような症状がある方は早めに診断を受けることをおすすめします。

 

この冬は本当に冷え込みが厳しくどうしても姿勢も丸まってしまいがちですが、一時間に一回でもいいですから伸びをしたり、背中を反らしたりして、丸まってしまうのを防ぎましょう。

 

第9回「ランニングによる障害(4)」

2013-11-22

今回は「ランニングによる障害」のまとめです。

 

これまでにランニングによる代表的な症状を3つ紹介してきました。(腸脛靭帯炎・シンスプリント・足底筋膜炎)

もちろん、この他にもランニングによって起こりうる症状はいくつもあります。

 

***アキレス腱炎***

ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)にはランニングやジャンプをする際に相当強い力がはたらきます。ですから、ランニングをするだけしてストレッチなどのケアを欠いていると、ふくらはぎの筋肉に疲労がドンドン蓄積してアキレス腱部に炎症が生じます。ひどくなると断裂することもありますので、かかとの上あたりに違和感を感じた際には注意しましょう。無題

***鵞足炎(がそくえん)***

膝の内側には大腿部にある縫工筋(ほうこうきん)・薄筋(はっきん)・半腱様筋(はんけんようきん)という筋肉が集合して付着している部分があり、この部分を鵞足(がそく)と呼びます。ランニングのように膝の曲げ伸ばしを繰り返すことによって炎症が生じやすい部分です。膝の内側に違和感を感じた際には注意しましょう。無題2

***膝蓋靭帯炎(しつがいじんたいえん)***

大腿部前面にある大きな筋肉・大腿四頭筋(だいたいしとうきん)は膝を伸ばす際に強くはたらく筋肉ですので、ランニングの練習量が増えてくると過緊張を起こします。そうすると筋肉の付いてる部分である膝蓋靭帯に炎症が生じるのです。膝のお皿の下あたりに違和感を感じた際には注意しましょう。imagesCAWZCQ0N

 

この他にも足に限らず、腰や背中・肩・首などにも症状が出るケースはありますが、どの症状にも共通して言えるのは、

一、オーバーワーク・・・・・自分のレベルに合わない距離や時間を走ったり、休養日を入れず連日走ったりしていると、体にダメージが溜まる一方で痛みが生じてきます。

一、ケア不足・・・・・ランニングによって発生した疲労物質をそのままにしておくと炎症が生じ痛みにつながります。

この二つが二大原因です。

 

大会とかに出ている人はどうしてもオーバーワークになりがちですが、距離や時間を伸ばす際には、自分の体と相談しながら、徐々に段階を踏んで伸ばしていきましょう。そして、練習量を増やした分、しっかりケアも心掛けましょう。

 

私事でお話しすると、「3日続けて走らない、3日続けて休まない」というペースで練習しています。そして、走った日は30分ぐらいかけてストレッチしますし、走らない日も1時間ぐらいかけて全身の筋肉をストレッチしています。後、20キロ以上の長い距離を走った際にはアイシングも欠かしません。

 

これからは寒さも厳しくなっていきますので、しっかりとお体の状態を気にかけながら、故障なく楽しいランニングライフを過ごしていきましょう。

 

 

 

第8回「ランニングによる障害(3)」

2013-11-08

大変お待たせ致しました。第3弾をお送りします。

 

***足底筋膜炎(そくていきんまくえん)***

足底筋膜とは、かかとから足指に向かって扇状に張り出された、文字通り足の裏にある筋肉の膜です。体重を支えるのに大切な役割をしているため、体重のかかる状態が続くとストレスがかかり、かかとの部分や内側のアーチの部分(土踏まず)に炎症が生じることがあります。

一つの特徴としては、朝の起き立ちに足をついた際、足裏にビリッと痛みを感じると言われる方が多いです。

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ランニングによって足底筋膜炎が起こる原因としては、「走り方」の問題がとても大きいです。着地の際にかかとから着かないでつま先から着く「つま先走り」をしている人は、足底筋が短縮されたままではたらいているため、損傷しやすいのです。

足底筋を柔軟にはたらかせるためには、かかとから地面につき、次に足裏全体が地面に接地し、最後に親指で蹴るという足の運びが重要です。(ヒールストライク→フラットフット→プッシュオフと言います)これは、歩行の際にも同じことが言えます。

一度足底筋膜炎になった人は、この「つま先走り」を直さないと再発を繰り返す人がとても多いです。歩行の際から足の運びを意識して、正しい足の運びを体に覚え込ませていきましょう。

 

その他、予防・再発防止のためには

(1)ふくらはぎから足裏にかけての筋肉を柔軟にする。

(2)足首から足指にかけての関節の動きをよくする。(可動範囲を広げる)

(3)土踏まずを保持する筋力をつける。

などが必要です。

 

次回は、「ランニングによる障害 まとめ」

第7回「ランニングによる障害(2)」

2013-10-28

先週「ランニングによる障害(1)」をアップしたところ、すごくたくさんの反響を頂き、改めて「ランニングブーム」の凄さを実感しました。

ということで、早速第2弾をアップさせて頂きます。

 

***シンスプリント***

下腿部(膝より下)の様々な痛みを総称して「シンスプリント」と呼ぶこともあるようですが、主には、脛骨(膝より下の太い骨)の後面の内側にある「後脛骨筋(こうけいこつきん)」という筋肉に発生する痛みのことを言います。(図の右足の方)shinsplints_01

 

後脛骨筋は、足首を内側に向けて倒す際にはたらく筋肉ですので、ランニング時に地面を蹴る際に強くはたらきます。ですので、痛める原因で最も多いのは「走り過ぎ」です。特に、まだ脚が出来上がっていないトレーニング初期の段階で無理して走り過ぎて痛めるケースが多いです。

 

また、走り方が悪くて痛める方も多いように思います。つま先が外を向くような走りをしている人は、地面を蹴る際に後脛骨筋が正しくはたらかず痛めたり、もしくは上の図の左足にある「前外側シンスプリント」と言われる「前脛骨筋(ぜんけいこつきん)」に過大なストレスがかかって痛めることもあります。shinpic2

 

シンスプリントは、痛みを我慢して走ってると疲労骨折・剥離骨折に発展する可能性もあります。痛みを感じたら、まずは「腸脛靭帯炎」と同じく休養・アイシングが必要です。そして、痛みが引いてもいきなり長い時間・距離を走るのではなく、ゆっくりとしたペースで徐々に慣らしていくのがよいでしょう。

 

また、予防・再発防止のためには、

(1)ふくらはぎから足裏にかけての筋肉を柔軟にして足首の可動域を広げる。

(2)お尻から太ももの筋肉の緊張をとり下腿部へのストレスを軽減させる。

(3)蹴り脚が正しく行われるよう足首の調整をする。自分でも意識する。

以上が必要となります。

 

次回は、「足底筋膜炎」

 

 

第6回「ランニングによる障害(1)」

2013-10-25

10月に入ってから「マラソンの練習をしてて痛めてしまった」という方が相次いで来院されています。近年のマラソンブームによりランニングをする人がドンドン増え、更にこれからが本格的なシーズンということもあって練習に力が入ってる人が多いようです。

 

そこで、私自身も市民ランナーの端くれとして皆様により楽しく走って頂けるよう、これから数回に分けて「ランニングによって起こりうる症状」をいくつかご紹介させて頂こうかと思います。ぜひ参考にして下さい。

 

***腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)***

腸脛靭帯とは、太ももの外側についている人間の体の中で最も大きな靭帯です。腸脛靭帯炎は「ランナー膝」の中でも代表的な障害で、あの高橋尚子元選手も現役時代に悩まされていました。

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腸脛靭帯炎は、膝の屈伸を繰り返すことにより、腸脛靭帯が膝の外側の骨と擦れあって炎症が生じる症状です。簡単に言えば膝の使い過ぎによって起こる症状です。基本的には膝の外側に痛みを感じるのですが、女性は股関節の部分で擦れて炎症が生じるケースもあります。

 

自分のレベルに合わない距離や時間を走ったり、坂道を走り過ぎたりすると起きやすいですし、準備運動・ストレッチ不足なども原因としてあげれます。あと、内反膝(O脚)・外反膝(X脚)がある人はどうしても起こりやすいです。

 

対処としましては、まずランニングは休みましょう。使い過ぎにより炎症が生じているわけですから、使ってる以上悪化するばかりです。少しでも痛みや違和感を感じた際には、積極的休養をするべきでしょう。そして、炎症を抑えるためにはアイシングです。湿布などではなく、アイス枕や氷のうなどを使ってしっかり冷やすことが大切です。

 

また、再発防止のためには、

(1)股関節周辺の筋肉をしっかり緩め股関節の可動範囲を広げる。

(2)膝の動きをスムーズにするために大腿部やふくらはぎなどの筋肉を柔軟にする。

(3)足首から膝にかけての角度の調整。

などが必要です。

 

次回は、「シンスプリント」

 

 

 

 

 

 

第5回「いい筋肉とは」

2013-10-07

前回「筋肉痛」についてお話し致しましたが、今回も引き続き「筋肉」をテーマにお話ししていきたいと思います。

 

近年は「健康ブーム」ということもあり、ウォーキングやジョギングをする人、ゴルフやテニスをする人、またジム通いをしている人などなど、「健康のために」体を動かしてる人がすごく増えてきています。しかしその一方で、そういった体を動かすことにより故障をしてしまう人が増えていってるのも現実です。

 

その原因は何か???・・・・・・・それは、「運動後のケアの不足」です。

 

みなさんも思い当たるところがあるかもしれませんが、運動をするにつれ硬くなった筋肉を「筋肉がついてきた」と思われていませんか?当院に来院される患者さんにも私が「ここの筋肉が張り過ぎですね」と言うと、「ジムで鍛えてますから」とおっしゃる方がいます。でも、これは大きな間違いなのです。

 

前回お話ししたように、筋肉は使うことにより縮みます。そして、ずっと使い続けてると筋肉は縮みっぱなしの状態となり、そこに疲労性物質がドンドン発生して溜まってきます。そうして硬い筋肉となるのです。ですから、硬い筋肉というのは、疲労が溜まり過ぎてる筋肉ということです。こういった筋肉は当然痛めやすいです。

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では、「いい筋肉」とはどういった筋肉か?と言いますと、伸び縮みをしっかりする柔軟な筋肉です。力を入れてないときは柔らかく、力を入れたときにグッと縮んで硬くなる、そんな筋肉です。

 

こういった筋肉にするには、やはり運動後のストレッチがとっても大切です。運動により縮むクセのついた筋肉を、運動後のストレッチで伸ばす。それを繰り返すことにより柔軟ないい筋肉となるのです。筋肉はけっして運動するだけではいい筋肉にはならない、そしてただ運動すれば健康になるわけではないということをしっかりご理解して頂くと、運動の効果が今より何倍も表れることでしょう。

 

私ごとですが、私も趣味でマラソンを始めて5年以上になります。一般的に「マラソンに故障はつきもの」といったイメージもありますが、私は一切故障はしたことありません。それは、走った後には必ず30分ほど入念にストレッチをしているからです。

 

みなさんもしっかり体のケアをしながら、故障なく運動を楽しみましょう!

第4回「筋肉痛」

2013-09-15

9月から10月にかけて、今まさに運動会シーズンですね。「スポーツの秋」ということもあり、皆様もこれからスポーツをされる機会が増えるのではないでしょうか?毎年この時期になると当院にも「子供の運動会に出て走って足がパンパンになった」「ひざが痛くなった」「腰が痛くなった」という方がたくさん来院されます。そこで今回は、「筋肉痛」をテーマにお話ししていきたいと思います。

 

まず筋肉とは、伸び縮みをするゴムのような性質をしています。そして、「筋肉がはたらく」というのは、「筋肉が縮む」ということです。例えば、肘を曲げると力こぶの筋肉がプクッと膨れますよね?これは、肘を曲げる働きをする「上腕二頭筋」という筋肉が縮むからなんです。k8162858

そこで、日頃あまり運動をしてない人が急に運動をして筋肉を使うと、急激に筋肉が縮まって固まり、そこに「乳酸」と言われる疲労性物質が発生して筋肉の繊維を傷つけてしまいます。それが「筋肉痛」なのです。この状態がひどくなると、「肉ばなれ」「断裂」と繋がっていきます。

 

では、その「筋肉痛」の予防には何が必要か?

 

まずはやはり急な運動は避けることが大事です。何か運動やスポーツに参加することが決まったら、軽く体を動かす、筋肉を使う習慣をつけていきましょう。そうすることにより、筋肉が急激に縮む状態を防げます。

 

そして次に大事なのが「ストレッチ」です。筋肉は使うことにより縮むわけですから、そのままほっておくと縮む一方です。使った後には必ずストレッチをして伸ばしてあげましょう。そうすることにより、伸び縮みをしっかりする柔軟な筋肉となります。

 

そして、水分補給も欠かせません。水分を十分に補給することにより、ストレッチをして柔軟になった筋肉がポンプの役割となって、筋肉内に発生した疲労性物質を押し流してくれるのです。

 

以上のことを気をつけて、「スポーツの秋」を楽しみましょう!

第3回「姿勢について」

2013-08-30

前回の最後に「一度自分の姿勢を気にしてみて下さい」と書きましたが、「正しい姿勢とはどういった姿勢ですか?」というご質問をいただきました。確かにそこはとても大切なことですので、今回は「姿勢」をテーマにお話しさせて頂きます。

 

人間の背骨は下の図のように、首は前へ、背中は後ろへ、そして腰は前へと、ゆるやかにS字状にカーブしており、そのちょうど中心に頭がくるのが正しい状態です。CIMG3027

しかし皆様にも思い浮かべて頂きたいのですが、日常生活の中で目線を上に上げることと下に下げることでは、どちらが多いですか?また、背中を反らす動作と丸める動作では、どちらが多いですか?そうです、大半の人が圧倒的に目線を下げ、背中を丸めることの方が多いのです。それに加え近年では、パソコン・ケータイ・ゲームなどの普及によりその傾向がますます強くなっていっています。そしてその結果、下の図のような姿勢の人がドンドン増加していってるのです。CIMG3029

S字が崩れ、いわゆる「猫背」です。こうなると見てもわかるとおり、頭の位置が中心よりも前へズレ、頭の重みが首から肩にのしかかり、肩こりや頭痛の原因となります。また、背中から腰にかけての筋肉や靭帯が常につっぱった状態となるため、ぎっくり腰を起こしやすくなります。その他にも、五十肩や椎間板ヘルニアなどになる危険性も高まるのです。

 

では、正しい姿勢とはどういった姿勢かと言いますと、下の図のように頭がしっかりと背骨の真上にきてる姿勢です。CIMG3030

ポイントは「腰」です。腰の前へのカーブを正常に保つことができれば、自然に背中から首は起きて頭が中心にきます。ただなかなか自分の意識でその姿勢を保つのも大変ですから、慣れるまでは図のように背もたれを利用し、腰に柔らかめの当て物などをすると楽にできますので、ぜひお試し下さい。

第2回「からだはなぜ歪む?」

2013-08-20

今回のお話しは、皆様もとても興味があると思われます「からだの歪み」についてお話しさせて頂きます。皆様もよく「背骨が歪んでる」とか「骨盤がずれてる」という言葉を口にしたり、耳にしたりすると思います。そこで、「なぜからだは歪むのか?」ということを是非知って頂きたいと思います。そこには、第1回でお話しした「筋肉と関節の関係」がすごく関わってくるのです。

 

「背骨が歪む」にしても「骨盤がずれる」にしても、文字通り「骨(もしくは関節)に異常がある」と思われていませんか?しかし、前回お話ししたように、骨には勝手に動く能力はないのです。ということは、骨自身が勝手に「歪む」「ずれる」ということはありえないのです。では、なぜ歪むのか?ずれるのか?というと、骨を動かす役目である筋肉によって引き起こされているのです。

 

例えばイスに座る時に足を組んで座っていませんか?足を組んで座ってると左右の臀部(お尻)の筋肉の張り具合に差が出てきます。その張りの差によって骨盤が引っ張られ「ずれ」を引き起こします。また、テレビを見る時に横向きに寝転がって片肘を立てて手で頭を支えるようにして見ていませんか?そうすると首の左右の筋肉の張り具合に差が出て、首の骨の「歪み」が生じます。

 

このように皆様が普段何気なくやってる姿勢や体勢を脳が記憶し、その状態が神経を通じて筋肉に対し指令が出され、そして筋肉がはたらき骨を引っ張ってるわけです。その結果、骨が歪んだりずれたりしているのです。

 

ということは、からだの歪みを正すためには、施術によって矯正することも大切ですが、普段の姿勢を気を付けて脳に正しいバランスを覚え込ませないと、すぐまたずれてしまうということになります。

 

皆様、一度日常生活の中でのご自分の姿勢を気にしてみて下さい。

第1回「筋肉と関節の関係」

2013-08-12

記念すべき「からだのお話し」の第1回に、何のテーマを書こうかと悩みましたが、ここはやっぱり当院の専門分野である「筋肉」と「関節」について書くのが一番!と判断し、今回はその「筋肉」と「関節」の関係について書かせて頂きます。

 

皆様も「筋肉」や「関節」と聞くとなんとなくイメージは沸くと思いますが、それぞれのはたらきや役割となるとなかなかご存知の方も少ないと思いますので、今回はそのあたりのことについてお話ししていきます。

 

まず関節というのは骨と骨とのつなぎ目の部分のことです。人間の体には200以上ものこの関節というのが存在し、そしてその一つ一つが、「どの方向にどれだけ動く」というのが決まっているのです。だから、その決まりとは違う方向に動かしたり、また、決まった範囲以上動かしたりすると、骨と骨を結んでくれている「靭帯」が、「捻挫」をしたり、「断裂」をしたりするのです。

 

ただ、ここで皆様に知っておいて欲しいことがあるのですが、この「骨」という物は勝手に骨自身で動くことはできないということです。

 

人間の動きというのは、脳で考えたこと、感じたことを「神経」を通して各部位に指令が伝わって、そして動くのですが、残念ながら骨にはこの指令をキャッチする機能が存在しません。そこで「筋肉」の出番なのです!

 

筋肉は必ず関節をまたぐようについてます。そして、筋肉に対して脳から「伸びなさい」「縮みなさい」という指令がいき、その筋肉の伸び縮みによって骨が引っ張られ関節が動くのです。

 

ですから、人間がスムーズに正常に動くためには、「筋肉」がしっかりと脳からの指令をキャッチしてはたらき、「関節」が正しい方向に正しい範囲だけ動いてくれないといけないのです。

 

というように、「筋肉」と「関節」というのは、切っても切れない(切ってはいけない)関係性にあるのです。

 

 

 

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